2016年10月15日号 | |||||
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2001年に創刊した弊紙「コリアンワールドニュース」はおかげ様をもちまして今年で15周年を迎えた。これまでの読者、賛助者の皆様方の温かいご支援に心より感謝の意を表したい。
言論活動と並行して毎年、韓日の相互理解促進に資する文化イベントや講演会、シンポジウムも開催してきた。 韓日友好伝統公演などを通して韓国文化の素晴らしさをアピールするとともに、日本文化庁が主導した平城遷都祭の公式行事として主催したシンポジウム「日本国家形成と渡来人」などで、朝鮮半島からの渡来人らの役割を検証してきたことは内外からも評価された。 創刊15周年を迎え、あらためてわが民族全体を俯瞰してみるとき、北朝鮮の核問題について言及さぜるを得ないことに、やりきれない思いを抱く。 北朝鮮の核開発の抑止論議が世界の軍核競争に歯止めする格好の材料になるのか、新たなる軍核競争に入るのか、人類の叡智が問われている。この果てしない軍核競争の果てに見えてきたのは、ひとたび核戦争が起きれば米ソも共に生き残れない真っ暗な未来であり、人類は滅亡する。核兵器の開発、製造、管理には多額な費用が必要で、管理上疎かになると放射能漏れが起き、危険な状況が生ずる。 核兵器の問題は人類の生存問題に直結しうる問題であり、北朝鮮問題解決は人類史的問題解決の一里塚ととらえたい。北朝鮮との国交樹立を通して人的文化交流などを実現させ、平和解決していただく道のりを作っていただくことを日朝両国政府に提案したい。 朝鮮半島の分断は世界が資本主義、共産主義と対立した第1次、第2次世界大戦の戦後処理の未解決問題であり、日本の植民地支配の残滓の問題である。 朝鮮問題が真の解決に至らないと、冷戦時代の真の解決にならない。世界は欧州におけるテロの頻繁な横行や、東アジアでは中国の南シナ海の覇権的動きなど、米中を基軸として、現代的新冷戦の兆候が引き起こされている。世界史観な矛盾の縮図がまさに朝鮮半島問題なのである。 創刊15周年を機に今後も一層、同胞社会発展、民族繁栄、世界平和安定に資する言論活動を続けていきたい。 |