■ 高松塚古墳発掘40周年
■ 明日香村・扶余郡姉妹提携40周年 記念催事

日韓文化友好「飛鳥創都祭」みやびやかに開催

  2012年11月05日号
日中韓の識者が持論を展開したパネルディスカッション 森川裕一村長奄ニ映画監督の河瀬直美さん
古墳の丘でサムルノリをバックに踊りに興じる「飛鳥美人」ら 高松塚古墳をバックに「飛鳥美人」がほほ笑む
石舞台を出発する巡行隊 飛鳥寺本堂を前にサムルノリのリズムが響いた

 高松塚古墳発掘および奈良県明日香村・忠清南道扶余郡姉妹提携40周年を記念して 日韓文化友好「飛鳥創都祭」(明日香村、本紙ほか主催)が2012年10月20、21日の両日、明日香村で行われた。古代飛鳥で盛んに交わされた東アジア間の文化交流の活力を現在に呼び起こそうと、シンポジウムや文化祭などを通して、日韓文化交流の一層の促進を期した。
                               
                               [開催趣旨]

 日本国・奈良県明日香村と大韓民国・忠清南道扶餘郡が姉妹都市として提携し、40周年を迎えました。ともに日韓の古代の都であり、両国はいにしえの時代から国際交流を活発にし、飛鳥文化と百済文化の中心として発展してきました。日本ではじめて都が創られた飛鳥は素晴らしい自然景観に囲まれ、歴史文化遺跡が集結しています。明日香は朝鮮半島とは歴史文化の交差点であり、飛鳥を見つめることは日本誕生を振り返ることであり、朝鮮半島からの渡来人を中心とする人々と歴史を共有してきたことを確認し合うことにもなります。
 おりしも、今年は高松塚古墳が発掘されて、同じく40周年を迎えました。高松塚古墳は飛鳥地方の西南部に位置し、1972年の発掘時に発見された女子群像の壁画は「飛鳥美人」と称され、渡来系絵師が朝鮮半島の女性を望郷の念にかられて描いたという説があります。それが事実なら、まさに女子群像は日本と朝鮮半島の友好のシンボルであり、高松塚古墳は当時の朝鮮半島、日本列島との文化往来の足跡が凝縮されている史跡と言えるでしょう。
 このたび催される日韓文化友好「飛鳥創都祭」では、高松塚古墳発掘40周年と明日香村・扶餘郡姉妹提携40周年を祝うとともに、飛鳥が日本国最初の都として誕生した際、朝鮮半島からの渡来人らが深く関わってきたことに思いを馳せ、その多文化共生のモデルを現代に呼び起こしていきたいと考えています。
 1日目の歴史シンポジウム、2日目の「飛鳥美人」撮影会や飛鳥寺での文化祭を通して、古代飛鳥と朝鮮半島との友好の歴史を振り返りながら、現在の混沌とした東アジアにおける軋轢、覇権争いの抑制を願い、日韓両国の一層の平和友好を展望していきたい。