来年5月「四神」壁画を一挙公開
平城遷都祭開催と歩調を合わせたかのように、韓国・忠清道で「大百済展」が行われる。古代国家、百済の形成史を確認しながら、韓国の文化大国としての豊饒性をアピールするものだ。
日本は平城京遷都に至る渡来人の役割、韓国では百済文化、北朝鮮は世界遺産の高句麗壁画、中国は鑑真による文化伝来などをテーマに、それぞれの交流往来史を研究することは、東アジアの現在、未来のあり方を探る上で、大きな意義があると言える。
日本と北朝鮮との間では拉致問題が横たわり、いまだに緊張が続いている。お互い不易な軍拡競争は止揚し、平和友好の道を模索していかばければならない。そのために双方が歩み寄るには親和性の高い文化、芸術交流が最適と言える。
前述の通り、奈良飛鳥でこれまで部分公開だった四神壁画が、4つ同時に公開される。高句麗壁画とキトラ古墳の類似性が説かれている中、双方が資料交換、シンポジウム共同開催など学術交流をしていくことを切に望む。その過程で友情と信頼が生まれ、拉致問題を解決できるチャンスが到来する可能性も出てくる。在日が双方の間に入って、壁画を媒体にして、平和の仲介役を担うことも期待できるのではないだろうか。
来年の平城遷都祭を契機に、東アジアの平和友好定着を願い、在日は世界史の一里塚を形成していこうではないか。
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