2007年8月30日号
光復62周年を迎えて
3世に夢託し新しい在日コリアン社会の構築へ
  本紙主催の在日3世座談会 斬新な意見が交わされた
■弱小民族の歴史的悲哀
 1945年8月15日に民族は解放、日本は終戦を迎えた。朝鮮はなぜ分断したのだろうか。
 38度線の設立案は、当時米国で立案された。日本が最初に降伏を協議した1945年8月11日、米国陸軍長官は朝鮮にいる日本軍の降伏受理と武装解除について、38度線以北はソ連軍が、以南は米軍が分担すると規定した具体案を提出した。これがマッカーサー連合最高司令官による一般命令第一号の草案であった。
 8月14日、トルーマン大統領に提出され、大統領の決済を受けた後、15日、マッカーサー総司令官に伝送。このようにして、38度線を境に日本軍の降伏受理を規定した「連合国最高総司令部命令第一号」が9月20日に公表されるに至った。
 38度線の設定は米ソ両軍による日本軍の降伏受理のために、臨時的な便法として取られた暫定的な軍事措置であって、朝鮮問題は、連合軍米ソ両国の第二次世界大戦の戦後処理問題として発生し、1948年南北にそれぞれ主権国家が発生し、1950年朝鮮戦争を経て南北分断が決定的になったのである。
 分断の歴史的契機を見ると、日本の植民地支配が直接的起因をなし、冷戦の走狗となった李承晩政権、金正日政権の武力統一路線が主体的要因になっている。
■在日の分断は1、2世の責任
 海外同胞で民団、総連と、南北に追従して分断されているのは日本にいる同胞だけだ。もちろん、これまで在日だけの「統一」を試みて何回か協議はもたれてきたが、昨年の5・17事態に象徴されるごとく、在日が主体というより、本国の南北政権に翻弄され、政治道具視されてきている。
 在日の分断が続いている要因はなにか。まずは民団、総連の指導幹部が自己の名誉欲と南北政権への過度な忠誠にある。民団幹部が政府からの勲章を億単位のお金を出してでも欲しがる心理が如実に表している。総連は朝銀などから吸い上げた金を金正日政権に献上してきた。4千万人民が「敬愛する金日成万歳」と唱和してきた。
 1世の組織幹部が真に在日の権益、後世の教育問題など将来のことを考えてきたなら、今日のような在日の状況であるはずがない。在日は組織離れ、同化現象と言われるが、その原因を作った在1、2世の思考、行動、そして民団、総連という組織のあり方を恥じなくてはならない。
 解放を迎えて62年。世代交代も進み、3世が20代を迎えた。民族性はないのかと思ったら、本名を名乗り、「日本の閉鎖性を突き破ってやる」と豪語したり、朝鮮大学を卒業しながら、韓国で金型技術を修得、「韓国の技術は凄い」という青年も現れた。南北の権力に翻弄されず、民族的アイデンティティ確立に励む青年たちを先陣に、新しい在日コリアンの未来づくりに励んでいこうではないか。