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愛知教育大学の大学祭に参加する晋州教育大学の生徒ら (2005年5月21日)
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映画「あなたを忘れない」の感動
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民団大阪本部主催第63周年光復節式典の記念行事として、日韓合作映画「あなたを忘れない」が上映された。
この作品は2001年1月26日、JR新大久保駅のホームから線路に転落した男性を助けようとして、命を落とした韓国からの留学生、李秀賢さんの実話を元にしている。
劇中、事故の前に、李秀賢さんは釜山の実家に帰って、久しぶりに出会った家族と会話を交わす場面がある。
「ここまで頑張ったんだ。しっかりやれ。感情的に流されて、色眼鏡で日本を見るのはよくない」(父)、「また、離ればなれね。体に気をつけて、太陽みたいに素直な気持ちでいてほしい」(母)、「せっかく好きになった日本を嫌いになりたくない」(秀賢)
日本を理解して、韓日交流を促進していきたいと願う秀賢さんの思いが画面にあふれる。
上映に際し、アボジのイ・ソンデさんからメッセージが送られていた。
「振り返ってみると悪夢の中を出会いながら、多くの方々の心温まるお言葉とお心遣いの中で、私ども家族はこの苦境を乗り越えることができえた。いまだに、道行く幼児を見る度に、幼いころの元気な秀賢が重なり、街で中学生、高校生、軍人や若者を見ては秀賢を思い描きます。どんなに歳月が流れても美しい青年李秀賢は、皆さまのお心に生き続けていけてくれることと存じます。どうか、この素晴らしい映画が息子の生前に叶えることのできなかった両国の友好促進の夢を実現し、韓日の大きな架け橋となるように心からお祈り申し上げます」
民団大阪の光復節で、この映画が上映されたのは、八尾市に居住する森脇?子さんから民団八尾支部へ送られた一通の手紙がきっかけだった。
手紙には「2007年に映画を観て大変感動しました。世界平和までに繋がる大きな思いやりのある映画だと思います。皆さんが、こんな気持ちを少しでも、持っていただくと戦争なんてなくなるのにと思いました。八尾でも、大阪本部の方でも上映を考えていただけないでしょうか。少しでも多くの方に見ていただき、争いのない世の中になればと思い、強く要望しました」と書かれている。
早速、朴清民団同支部支団長は民団大阪本部の役員会議で、「上映してほしい」と提議し、実現に至った。
この映画は、実際起きた出来事だけに自己犠牲してまで、人の命を助けた韓国青年、李秀賢さんの人間性は、多くの日本人は韓国人観を変えたに違いない。
昨今、在日同胞の2、3世は日本人との国際結婚が年々増加している。当然、日本人と家族同様の付き合いが行われる。ときには日韓の政治問題が話題に出てくる。一番象徴的な事例は「独島、竹島問題」だ。領土問題であるだけに、韓日双方が「自分の国のもの」と譲らない。
在日3世と結婚したある日本人青年から「日韓で戦争が起きたら私らはどっちに味方したらいいのでしょう」と言われたことがある。
その言葉を聞いた筆者は、これから未来の歴史を築きあげるのは青年たちだし、戦争を起きることを考えないで、これからは戦争をしないで、どのようにして平和を築きあげていったらいいのかを考えてほしい。
まさに縁あって、国際結婚したのだから、その宿命を背負って韓日両国の災いを取り除き、戦争に走らないよう平和への仲介になってほしい、と思わずにはいられなかった。
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小中華思想の根絶へ
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本国の国民、政府にも強く申し上げたい。ここ日本で生存している同胞は独島問題が浮上するたびに心痛めている。おりしも、外国人地方参政権実現に向けて運動が高揚しているときだ。
本国の人々が「独島はわれわれの土地だ」と日本大使館前での過激な行動を見るたびに、これで地方参政権問題は一歩後退するなと思わずにはいられない。大統領が日本に来て、絶大に支援すると何回も言われても、本国のナショナリズムが高まり過ぎると、結果的には地方参政権運動に冷や水を浴びせる結果になってしまう。
民団団員もしかと銘じなくてはならないことがある。地方参政権が実現したからといって、日本人社会の韓国人への蔑視韓が根本的になくなるのだろうか。
共生社会実現へのシステムとして、外国人地方参政権が実現することは大いに意義あることである。しかしながら、参政権があるからといって、人間の心までが基本的に変わるとは思えないのである。
ある知人が「日本人だって、選挙権があっても日本という国をどのようにしていいか分からない。大人は経済的利益のみを追求し、若者は覇気がない。そんな地域で選挙権を得たからといって、日韓が良くなるとは思えない」とはき捨てるように言っていた。
基本的には韓国人、日本人が正しい歴史観、平和観を身に付けることだ。本国の国民も過度な民族主義、ナショナリズムを止揚して、アジア全体が平和になるにはどうしたらいいのかを問いかけるべきだ。一歩引いて間を置いて、客観的に情勢を見つめる大局観がほしい。
日本人には、明治以来植え付けられた皇国史観、すなわち他のアジアに対する優越意識を払拭していただきたい。韓国も日本も領土問題で象徴されているごとく、「俺が正しい。俺のもの」という小中華思想の呪縛から解き放っていただきたい。
在日は少しでもいいから地域社会で信頼され、愛され、「韓国人はいい人が多いと思うし、信頼できる立派な人がいる。心からお付き合いしたい」と地域社会で思わせる努力をすることだろう。日韓合作映画「あなたを忘れない」はともに助け合う人々の間に国境はないことを教えてくれている。
助け合い、思いやりの精神の積み重ねの延長に平和が訪れ、地方参政権実現の道が開かれてくるのではないだろうか。
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出自に自信持つ3、4世の登場
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本紙主催の在日新世代座談会(8月7日)
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サッカーの李忠成、武道家の秋山成勲、囲碁アマチュアチャンピオンの尹春浩氏ら最近、在日の3世や本国から来日した若手のスポーツ、芸能人らが日本、本国のマスコミで話題を呼んでいる。
サッカーの李忠成は柏レイソルに所属し、北京五輪に出場した日本代表チームの主力選手の1人だ。韓国籍生まれの4世で2007年に日本国籍取得。2004年に韓国代表候補に選ばれたこともある。「大舞台で得点し、世界に在日韓国人の可能性をアピールしたい」と話している。
先だって、本紙の若手記者がソウル訪問した際、格闘技選手の秋山成勲(本名秋成勲)が人気急上昇していることに驚いたという。テレビ広告にも出演。起亜自動車、ハイトビール、ピングレのCMに登場し、人気CMの上位に入っている。
韓国では美男子が男性の美の基準になっていることに対する反作用としてタフガイが注目されているとのこと。男らしい野性味が受けている。
ある人から「秋山を通して在日の実情がよく分かった」と聞かされた。ソウルでは在日への好感度が高まっているという。記者によれば、在日僑胞というといろいろな人々から親切にされたと気分良くしていた。
7月29日付けの朝日新聞夕刊の「アマ囲碁名人戦3番勝負尹さん、親友倒し返り咲き」という大きな見出しが目を引いた。(2面に関連記事)
第3期朝日アマチュア囲碁名人戦3番勝負を韓国出身の尹春浩さん(27)が制覇したのだ。尹さんは4年前に来日、現在は大阪で囲碁活動をしている。本紙の取材に応じた尹さんは、独身の爽やかな青年で、近い将来はプロを目指し、囲碁を通して日韓の青少年育成に寄与したいという。
今月、本紙では在日新世代4人を招いて座談会を開いた。
本名で積水ハウスに勤務する徐文平さんは顧客に差別発言されたとして名誉毀損で裁判を起こした。裁判費用を勤務先の積水ハウスが全額負担し、勝利した珍しいケースだ。会社側もグローバル社会に対応する企業として徐さんの生き方に共鳴したのだろう。日本国籍を取得した安東初枝さんは、民族の民謡を日本人のバイオリニスト、ピアニストに弾かせて、韓国音楽を普及している。「私は地球人です」と屈託ない。
会社勤務の梁評守さんは私用時間を子弟教育のために費やしている。ミレ信用組合の朴一樹さんは同じ世代のネットワーク作りに努めている。出席者は2、3、4世で国籍は様々だが、磐石な民族的アイデンティティを持ち合わせている。
民団、総連離れで在日は消えていくと語る人は多い。しかし、自己の出自に自信を持ち、韓日間や日本社会で活躍している3、4世が少なからず登場していることに、1、2世の既成世代は注目し、大いに誇っていただきたいものだ。
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